経営者として、心を鍛えなければならない。
Contents
「失敗を乗り越えるタフネスさ」
私は個人事業主として独立を決めてから、多くのビジネス書を読んできました。その中で特に印象に残っている一節をまとめたいと思います。
経営とは失敗するもの、一勝九敗など、ビジネスのほとんどが失敗に終わるということを記している書籍は多数存在します。もしあなたが経営者だとしたら次のどちらのタイプでしょうか。失敗を恐れず、新しいことを進んで行う積極性に富み、絶え間ない学習で自身をアップデートするタイプか、失敗を恐れ、ヘッドライトに照らし出され、身動きが取れなくなってしまった小動物のようにその場に留まるタイプのどちらでしょう。
私は前者でありたいと考え、常に自信をアップデートすべく様々な角度から新たな情報や知識を学んでいます。次にあげる3つの基本的な心の資質を持つべく経営者として、心を鍛えなければいけないと自身に言い聞かせています。
1.失敗にめげないタフネス
2.なんでもすぐにやる積極性
3.萎えることなのない向上心
ビジネスとは、どうせ失敗するものなのですから、失敗を前提に行動し、失敗にめげているようでは経営者として大きな成功を果たすことな難しいといいます。失敗の度にめげていては、どうせまた失敗すると考え、行動に移すことを躊躇するようになり、果てには行動にさえ移さなくなるでしょう。ビジネスの成功確率は10分の1と最初から考え、常にチャレンジしていかなければならないのです。アメリカの富豪で不動産投資家として有名なロバート・キヨサキ氏は、自身の著書で「ビジネスは10回の内9回は失敗する、だがその成功する一回で失敗した9回の負債は簡単に取り返せる」と発言しています。
なんでもすぐにやる積極性も経営者にとって大事な要素のひとつと言えます。思い立ったが吉日、という言葉があるように、ビジネスにとってスピードは大事な要素になるようです。もちろん自身の頭の中でしっかり考えることと、詳細に考えることは大切ですが、5年、10年などの長期経営計画をコピー用紙数十枚も書き連ねることは全く無意味とするカリスマ経営者も多くいます。実際、私が読んだ書籍の多くに長期経営計画をいくら熟考したとしても、3か月後にはズレが生じ、6か月後には全く意味をなさないものになっていることがほとんど、と記さているものが多い印象です。なんでもすぐにやる積極性と失敗に萎えず、絶え間ない学習によって向上心を持って経営に取り組んでいかなければ、変化の速い今の時代と消費者に置いていかれ、魅力のない会社に映ってしまうことでしょう。
もがき続ける経営
ビジネスにおいて必ず成功するという法則はないそうです。上記の3つを実践したとしても、成功する保証があると言ものではありません。なぜなら、ビジネスの本質は「失敗」にあるからです。失敗が本質なのですから、もがくことが大切になってくるといいます。格好よくスマートに成功できればそれに越したことはないですが、たとえ格好悪くとも、どんなに泥臭くとも成功するまでもがき続けるスタンスが重要なのです。市場調査や経営計画、工夫に工夫を重ね重役の満場一致を得て始めたプロジェクトでさえあっけなく失敗するのがビジネスなのですから、途方に暮れます。この工夫に工夫を重ね、失敗し途方に暮れるというのが大切と書かれている書籍は多いです。すぐにピーンとはきませんよね。しかし、ほとんどの人はここまでの努力をしていないといいます。それならば失敗するのは当然というものです。基本的に「お客様は勝って下さらないもの」「お取引先は売って下さらないもの」「銀行は貸して下さらないもの」とはイトーヨーカドーを創業した伊藤雅俊氏の言葉です。この言葉を経営の基本に据え、真摯に、日々精一杯の努力を傾けなければならないと覚悟を決めて、経営を続けたといいます。これはすべての経営者が学ぶべきスタンスではないかと私は考えます。