マグネットペイント塗装
お世話になっております。塗巧です。
本日は、新築住宅の家事室の壁面の一面にマグネットペイントを施工します。
文字通り、塗ると磁石が壁に着くようになるという塗料です。
今回使用した塗料はこちら→
推奨はローラーで無希釈で3回塗りでした。
使用したローラーは6インチの13mmです。
3回塗って乾いた後磁石をくっつけてみました。
磁石の強さにもよるのでしょうが、A42枚が限界でした。
さらにもう1回重ね塗りし、合計4回塗で磁石を試した
ところ、結果は3回塗りと同じでした。
その後トップコートで普通の水性塗料を重ね塗りすることを考えると
さらに弱くなりそうでした。
しかも、4回も重ね塗りすると塗装の肌がゆず肌上になりざらざら仕上げ
で綺麗とは言えません。綺麗じゃないのに磁石もくっつきにくいとなると
お金を取れるレベルではないと考えます。
次の日、放置いていた4回塗りに使用したローラーが固まっていたので、
試しに同じ磁石を当ててみるとものすごくよくくっつきました。
しかもそのローラー、塗料を含んでいるとはいえ、めちゃくちゃ
重くなっていました。そうです。マグネットペイントに含まれる磁石が
くっつく素をローラーが吸い込んでいたのです。
ローラー塗装では素がローラーに吸われて効果が出にくいばかりか、表面の
仕上がりもざらざらで綺麗ではありません。
どうすればマグネットペイントに含まれる素を余すことなく壁に塗れて、
表面を綺麗に仕上げるか考えた結果、左官コテでマグネットペイントを
塗ることにしました。
まず、しっかり容器の中の素を攪拌します。素は重いのか下に沈澱していました。
マグネットペイントの容器の中にヘラをつけ壁に運びます。コテで塗り広げるので、
各所に配る感覚です。
使うコテは0.3mmの薄いコテを使用し全体に塗り広げます。
磁石が強くつくには塗膜の厚さが重要なのでしっかり盛っていきます。
厚さが重要というのは、マグネットペイントの容器の底に磁石を当てると、
容器の障害があるにもかかわらず壁面に塗った時の10倍ほども強力にくっついたのです。
このコテの塗り作業を2回繰り返しました。そうすることで、ローラー塗装時に
ついたゆず肌模様も埋まり、つるっとした壁に仕上がります。
ですが、コテで塗った時にできる特有の波模様があります。
それをサンダーで削って水性塗料で表面を仕上げれば完成です。
その様子は後日アップします。
いやーしかし液体をコテで塗るのはむずかしです。ボトボト落ちてロスが結構出てしまいました。
精進します。